ボンソワール
予報通りの夕方からの雨。
皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
本日は、「外向きペンホルダー」の内周の解説を少々…。
外向きペンホルダーは、内側差込口面に切り込みを入れて挟んで設置します。
本体の外周を縫う工程で、ミシンの「押さえ」というパーツで革を押さえながら縫いますので、
ペンホルダーの革がその妨げにならないよう、どうしてもカバーの端から結構内側に入ったところに
切り込みを入れることになります。
外向きタイプに限ってのお話ですが、皆様よりご指定頂く内周は、
「カバーからはみ出した部分」
カバー外にはみ出たペン収納の有効部分にあたります。
つまり、閉じた時にカバーの内側に隠れる部分につきましては
ペンホルダーの一部ではありますが「内周として計算しない」ということです。
たとえば軸径15ミリのペンを入れる場合、ペンホルダー全体をそれに合わせた内周にしてしまうと
本来デッドスペースの部分(上の画像の、ペンホルダー縫いつけ部分からカバーの茶色い外枠まで)
にもペンが配置され、ノートがペンの上に乗ってしまって閉じられなくなります。
外向きに設置しているだけの、外にはみ出ないペンホルダーになってしまうわけです。
ペンホルダーの革を挟む切り込みは、カバーの端から概ね15ミリほど内側になりますので、
カバーを開いて見た時、画像のようにかなり幅の広いペンホルダーに見えます。
また、カードスリットとの共存の場合は、ペンホルダー縫い代とカードスリットとの間隔も確保しないといけないので
少なくとも90ミリほどの幅のある広めの差込口、もしくはメモホルダー等が必要です。
(よって、幅の狭いカバーには外向きペンホルダーは設置できません)
カバーを閉じると、外にはみ出た部分は下の画像のように普通のペンホルダーですので、
ご使用には問題ありませんし、ほぼ日手帳の純正カバーもこのような仕様になっています。
この画像のように、外へはみ出した部分にペンを挿す仕様が、一般的な外向きペンホルダーです。
それでも、内側をパッと見た時に「何これデカっ」と思われるお客様もおられるかと思います。
先日、あるお客様より
「広すぎて家族一同大笑いしました。ペンホルダーとして使えません」
とのご指摘を頂きました。
「全周95ミリもあると極太マッキー等しか挿せず、ペンホルダーとして機能しない」ということで
カバーの内側に入り込んでいる部分もペンホルダーの内周として見られていましたので、
そうしてしまうとノートがペンに乗っかってカバーを閉じられない旨を
上記同様にご説明させて頂きました。
それでもやはり、
「使えない。このようなペンホルダーはいまだかつて見たことがない」とのことでしたので、
有名どころの市販品にも存在することをお伝えするため、
ほぼ日手帳の純正カバーが同じ仕様であることをお話し、その画像をお送りしました。
その後ご連絡頂いておりませんので、ご納得頂けたかどうかはわかりませんが
今後ご注文頂くお客様にも事前に仕様をご理解頂くため、この場で画像をもってご説明させて頂く次第です。
言葉での説明はなかなか難しいですね。
仕様につきましてご不明点や不安な点がございましたらお気軽にお尋ね下さい。
それでは皆々様、
明日もお仕事頑張りましょう