ふんがぁぁぁぁぁ~っ
と、自慢の瞬発力を発動させ、息を止めてお見積もりメールに取り組んだ結果、
なんと昨日頂いたフォームのお返事までこぎつけることができました。
やればできる、やらなくてもできることもある、やってもできないこともある。
人生とは、そんな苦楽の連続なのですなあ。
さてこんばんは、羽崎です。
なんとも過ごしやすい気温(私にとっては)が続いている今日この頃、
ご機嫌いかがでございましょうか。
私はここのところ、メールの手を休めてはしばし革の在庫棚を睨みつけ、
「うむむむ」と唸る日々を送っております。
前回の更新の際に書いたように、今年はいつになく大判なのです。
革が飛ぶように捌かれていくのです。
私の目の前では、父が黙々と革を裁断し、製品化していっております。
ちょっと目を離して再び在庫棚を見れば、さっきあったはずの大巻きがない。
ええええ~っと前を見ると、A4やB5のカバーがどんどん仕上がっています。
デカいのばっかりやん、これはいかん・・・と、あわてて発注する。
案の定、「まやさん、その色はちょっと今ないわ」と言われる。
声のトーンを落として「なんとかしろ」と言う。
結果、なんとかなる。
人生とは、なんとかしようという気合さえあればなんとかなるもんですなあ
現実問題、栃木レザーのアニリン染めヌメ革は非常に入手しにくい素材です。
原皮からの製造工程で実に手間がかかり、一度にたくさん作れないことと、
ひたすら人気素材であり続けているということに起因しているそうですが、
かなり前倒しで追加発注をかけても1ヶ月以上待ちと言われることは
たびたびあります。
よって、在庫管理に神経質にならざるを得ないのです。
どうせいつか使うんだから、どっさり溜め込んでおけばいいではないか・・・
という考えは、今のところないんです(これではいけないかもしれませんが)。
この手の革は生きものです。
時間が経つと、巻きの状態で置いておいてもそれなりの変化が見られます。
(ツヤ感や色味など)
私としては、すでに経年変化の第一段階を終えた革で作ったものを納品
するのではなく、タンナーからあがってきたばかりの「まっさらの状態」で
作ってお納めしたいのです。
ヌメ革としてはおもしろくない状態なのかもしれませんが、
そこから先はお客様の手で・・・。
言い訳がましくなりましたが、ほんとに入手困難な革なんですよ。
革が入手できないという理由で納期が延期になったりしないよう、
今年の在庫管理は特に気をつけようと思います。
来週にもまた新しい革があがってきて争奪戦が繰り広げられる予定ですので、
張り切って行ってきまーす。
結局なんのお話かわからなくなりましたが、
ふがふがと半分息を止めてメールをしているさなかの束の間の休憩ということで。
「読んでくれている人がいる」という不確実極まりない期待こそが、
いつもこんなにだらだらと長文にさせてしまうのです。
次回更新時は、なにかおもしろいお題をひっさげて登場したいと思います。
それでは。どなた様も爽快な日曜日をお過ごし下さいませ。
メールでお会いしましょう(何様気取りやねん、と)。